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「時間展望—もっと先の自分へ」レポート
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レポート2024年11月19日(火)
「時間展望—もっと先の自分へ」レポート
札幌文化芸術センター SCARTSと北海道大学CoSTEPは、アート&サイエンスを主題に若い世代の皆さんと一緒に、アーティストと研究者=アートの創造性と科学的な探究に触れ、世界をひろげる学びの場をつくることを目指すプロジェクトを行っています。毎回、サイエンスを切り口としたテーマを設定し、アーティストがそのテーマを探究するプロセスを一緒に体験していきます。
みなさんは、過去・現在・未来といった時間軸を見通す行動「時間展望」という考え方をご存じでしょうか。
今回は「プレコンセプションケア」(=男女問わず、妊娠・出産を考慮に入れ、現在の健康状態を確認したり、生活習慣の見直しを行ったりすること)をテーマに時間展望と題し、オープンミーティングを開催しました。
本稿はイベント内容をダイジェスト版として編集したものです。
この先の私の幸せのために、いまの私ができること
「時間」を意識するとき、それは「時刻」であり「期日」であり、「記録」や「歴史」、「過去」「未来」で、いずれにしても、時の流れのなかの「瞬間」あるいは「瞬間から瞬間までの長さ」を思い描くのではないでしょうか。その「時間」を展望するオープンミーティングが開催されました。
これは、札幌文化芸術交流センター(SCARTS)と北海道大学 科学技術コミュニケーション教育研究部門(CoSTEP)が、共同で実施している中学生以上の学生を対象としたアート&サイエンスプロジェクトの一環です。今回は、「時間展望」をテーマに、アーティストと研究者の取り組みを学び、自分の「性」と「生」から「人生」を考えました——。
過去・現在・未来のなかから「私の物語」を見つけよう
眼下に創成川を望む、開放的な会場には、「時間展望」や「もっと先の自分へ」という言葉、現代アート、科学技術コミュニケーションに関心をもった高校生や大学生、教育関係者から一般の方々までが集まりました。
アーティストと研究者と考えるオープンミーティングは、北海道大学CoSTEP特任講師の朴炫貞さんがモデレーターを務め、趣旨説明とゲスト紹介から始まりました。テーマの「時間展望」とは、「未来における可能性を予測して見通しを立てること」。朴さんの説明によると、「個人を軸にして、過去・現在・未来という時間の流れを意識しながら、より良い未来をつくれるように人生設計を考えていくこと」であり、参加者がそれぞれに「一人ひとりの物語」を見つけてほしいといいます。
未来の自分のために、過去からつながる現在の自分はなにをするべきなのか——。探究の3時間のはじまりです。
話題提供①
性と人生を考える「プレコンセプションケア」—前田恵理さんの研究—
私の専門である「公衆衛生」は、市民や国民など集団のみんなが健康であるためには何をしたらいいのかを研究します。
今日お話ししたいのが「プレコンセプションケア」。あまり聞きなれないかもしれませんが、プレ(pre-)は「〜の前」、コンセプション(conception)は「受胎・妊娠」を意味する英語で、つまり、妊娠前から健康づくりをしていこうという取り組みです。
昔は、妊娠してから健康に気をつけて元気な赤ちゃんを産みましょう、という考え方が主流でした。一方、今は、妊娠とはほど遠いうちから健康になっておけば、健やかな妊娠と出産を迎えられるという考え方になっています。ではなにをするかというと、「バランスの良い食事をとる」「太りすぎや痩せすぎに気をつける」「お酒は飲みすぎない」「タバコは吸わない」など、保健体育の授業で習う健康づくりです。
プレコンセプションケアは、「ライフコースアプローチ」に基づいています。これは、胎児期から老年期に至るまでの人生を通して健康のための対策を講じ、病気のリスクを下げ続けること。人間は受精から胎児期、小児期など成長段階にある時期に、いちばん周囲の環境の影響を受けやすく、健康な親の子どもは、生まれたときから病気にかかりにくいといわれています。また、幼いころからの積み重ねで健康的な生活習慣を身につけることができれば、生涯にわたって病気にかかるリスクの低い人生を送れると考えられるのです。
一例をあげると——。DOHaD(ドーハッド)仮説と呼ばれる学説があり、小さく生まれた赤ちゃんは、将来生活習慣病になりやすいと、世界中の研究からわかっています。それを踏まえると、気がかりなのは若い女性たちのエネルギー摂取量がどんどん減っていること。過度なダイエットは次世代の健康を損ねてしまうかもしれません。だからこそ、ライフプランを考えてほしいのです。
いつかは子どもがほしいのかどうか、ほしいのであれば、「いつ」「何人」産みたいのか、そのときがくるまではきちんと避妊する、そのためにも早め早めの健康づくりを心がける……と、ちょっと将来に考えをめぐらせてみてください。「性と生殖の健康と権利」は一人ひとりにあり、それらを決めるのは自分なのです。
話題提供②
自分と人類の過去から未来を見つめる作品づくり—荒木悠さんの作品—
正直に言うと、これまでは「時間展望」を意識していなかったんです。もっと意識していたら社会的にみてもっと真っ当な人生を過ごしていたことでしょう。今回、あらためて自分の過去・現在・未来を展望してみると、私は、文化の伝播や異文化同士の出会い、またその過程で生じる誤訳や誤読のもつ可能性に強い関心を寄せていると気づきました。さて、これらの関心はどこからくるのでしょうか。
実は、学生のころに自分探しを徹底的にしたところ、私には個性がなくて空っぽなのだとわかってしまったのです。それ以降、作品をつくるときは、自分の内面にテーマを求めるのではなく、それまでの人生のなかでの発見や出会い、歴史上のできごとをもとに未来を見つめ直すという方法をとるようになりました。これまでの私の仕事は、自分の意思ではない出来事によって導かれてきました。
ひとつは、幼児期と思春期をアメリカで暮らすという「越境の経験」、もうひとつは「衝撃的な出会い」。例えば、アメリカの大学2年生の時に、黒船を率いたあのペリー提督の子孫だという新入生に出会ったのです。びっくりして思わず彼と握手しちゃいました。そのとき、個人と歴史と時空がぐにゃ〜と大きく歪んだような感覚にとらわれました。その忘れられない体験が、自分の置かれている社会的文脈、すなわち日本人としてアメリカにいる、ということが歴史を参照するきっかけとなりました。
それについての二つの作品を紹介します。
ひとつは、十和田市現代美術館の個展で発表した《NEW HORIZON》です。そう、英語の教科書のタイトルと同じですね。テーマ探しに苦労したのですが、とっかかりとなったのが、夜、十和田市の中心で煌々と輝く某ハンバーガーチェーン店のロゴマーク「M」。それが気になりつつ、自分と同じく「よそ者」として青森県に滞在しているALT(外国語指導助手)6名にインタビューしました。彼らの異文化体験を取材しているなかで、ふと「日本初の英語教師は誰だったんだろう?」という問いが生まれました。すると、なんと江戸末期に日本に密入国した「ラナルド・マクドナルド」という人物でした。彼は長崎のオランダ通詞に英語を教えたことから、「日本初の英語教師」となったわけです。M社の某ピエロととても名前が似ていたことから、私のなかで回路がつながり、ALTのひとりにピエロ姿になってもらい、日米の時空間をたゆたう映像作品が完成したのです。
もうひとつの作品は、恵比寿映像祭2023に出展した《仮面の正体(海賊盤)》。これは1977年、アメリカのロックバンドKISSによって人生が変わった京都在住の コピーバンドWISSを追った二画面の映像インスタレーションです。表の巨大LEDスクリーンにライブ風景、その裏に素顔の記録映像を流し、さらにその奥には本家KISSの「仮面の正体」のLPを飾り、まさに仮面の表と裏のようなつくりにしました。WISSはコピーバンドなのですが、KISSとのズレが非常に魅力的で、そんな彼らの姿を追うと「個性とは、オリジナルとはこういうことか!」という表現の本質が立ち上がってくるような、人間讃歌のドキュメンタリーです。
最後にまとめると、時間を展望してプランを考えたところで実らないこともあります。人生には台本がないのと同じですよね。でも自分の経験や気づき、興味を突き詰めていくと、自ずと楽しい方向に道筋は開かれると思います。なので好奇心を大切にしてください。
話題提供③
女性の生涯を支える産婦人科—佐野 友宇子さんの研究—
私からはまず産婦人科の説明、そのあと症例の紹介をします。産婦人科とは、ゆりかごから墓場まで総合的に女性を診るところです。ほかの診療科と同じく、問診をしてから、内診(触診)やエコー、クスコ(膣鏡)などで女性生殖器を診察します。ちょっと怖いと感じるかもしれません。でもかかりつけの産婦人科医をもつことは、プレコンセプションケアでも大事なので、産婦人科の役割を知っておいてほしいです。
産婦人科には4本柱があって、1本目が「女性生殖器の病気の診断・治療」。生理の異常や性感染症、腫瘍などを見つけて治していきます。2本目は「周産期管理」。妊娠中の母親と胎児、出産直後の母親と新生児を総合的に診て、異常があれば医療的な手立てを講じて、安全な出産をサポートします。3本目は「不妊治療」。世界ではカップル5〜6組に1組が不妊症ともいわれ、珍しくない症状です。産婦人科医は、原因を推定して、治療を提案していきます。覚えておいてほしいのは、男性側に起因する原因が半数近くを占めることです。4本目の柱は「女性ヘルスケア」。思春期から性成熟期、更年期、老年期まで、それぞれの時期における女性の心身にまつわる悩みを解消するためのケアを行います。
次に、3件の症例を見てみましょう。症例1は妊娠・出産の経験がない20代後半の女性。半年前から不正出血あり。診察の結果、ちょっと進んだ子宮頸がんが見つかり、同時化学放射線療法を行うことになりました。これは妊娠の可能性が閉ざされてしまう治療法です。予防と早期発見がなにより大事なので、HPVワクチン接種が可能な年代の方は接種を、そして定期的に頸がん検診を受けてください。
症例2は、妊娠・出産の経験がない50代前半の女性。2年前から不正出血あり。息が苦しいと救急車で運ばれてきました。悪性腫瘍が見つかり、化学療法が検討されたものの入院21日目に亡くなってしまいました。生理や不正出血は女性の健康のバロメーターになるもの。異常を感じたらすぐに産婦人科を受診してください。
症例3は、10代の女性。もともと生理不順があったものの半年ほど生理がなく、妊娠を疑い、産婦人科を受診したところ、妊娠24週と診断されました。予期せぬ妊娠はときに自分を幸福にしないこともあります。自分の体の決定権をもつのは自分であると理解するためにも、早期の性教育が必要なのです。
話題提供④
負の感情とも向き合って生まれる物語—市原 佐都子さんの作品—
私は女性として生きてきて、そのなかで感じる違和感を作品にしてきました。今日は、二つの作品をご紹介します。
ひとつは、2017年に初演した《妖精の問題》。創作のきっかけは、その前年に起きた相模原障害者施設殺傷事件です。当時すごくセンセーショナルに報道され、テレビではコメンテーターたちが口々に「許せない事件だ」と発言していました。犯人の行為は許されません。ただ、言葉にしづらいのですが、犯人の考え方はわかってしまう気がしたのです。しかも、私と同じように感じた人が少なくないようでした。優生思想が表出してきた社会も、私のなかの優生思想も恐ろしいと感じて、その感情にしっかりと向き合い、突き詰め、作品にしようと決めたのです。私は劇作家なので、ドキュメンタリーではなくフィクションという表現にこだわりました。
この作品は三部作で、一部「ブス」は落語、二部「ゴキブリ」は歌唱、三部「マングルト」はセミナー形式として、性や生を否定する側も描きながら、全体を通して肯定しようと試みています。私が受けてきた「排除」や、私が他者に対してもっている「差別」を飛躍させて物語に落とし込みました。フィクションを見ることで、現実の世界や自分の心を見つめるという、いわば「鏡」のような作品になっています。
もうひとつの作品が《バッコスの信女-ホルスタインの雌》です。古代ギリシアのエウリピデスが書いたギリシア悲劇を下敷きにして、現代における性と生の物語に書き換えました。この作品は、かつて家畜人工授精師だった主婦が、人間本位に扱われ出産を強要される雌ウシにシンパシーを感じながら働いていたというモノローグから始まり、ペットの犬、人工受精で生まれたヒトとウシのハーフである半神半獣、家畜のウシの魂からなる合唱団の歌と会話劇が続きます。
二つの作品を通して私が言いたかったのは、普段は抑え込んでいる感情や欲望を表に出してみると意外と恐怖を感じなくなったりするので、まずは自分の負の部分も含めた内面と向き合うことが大事なのではないかということです。
登壇者同士の質疑応答
話題提供のあとは、登壇者同士の質疑応答。そのなかで印象に残ったのは、産婦人科の症例についての市原さんの感想です。「症例に共感してしまうのは物語の力だなと思いました。ただのデータではなく、その人の人物像が想像されて胸がぐっと苦しくなりました」。その市原さんの言葉で、事実を連ねた「情報」だった症例が、ある人の人生の「物語」として感じられました。それは《妖精の問題》のように「鏡」となって、自分の本音を映し出してくれそうです。
そのあとは、事前に配布された「時間展望カード(*1) 」を使って、参加者同士で意見交換を行いました。席が近い参加者が集まって5つの班に分かれて、研究者とアーティストによる話題提供についての感想やそれぞれが展望する未来と、それを妨げかねない現在の気がかりについて語り合いました。
(*1)時間展望カード=10年後の姿を考えるための「未来展望カード」と、それを達成するための懸念点を書き込む「現実カード」、話題提供での発見をメモする「なるほどカード」、質疑応答や意見交換に使用する「質問カード」のこと。
5つの班の「未来」と「現在」
A班|高校生が多く集まったチームです。「10年後はなかなか想像できない」とはいえ、全員に共通していたのは「健康になりたい」という思いでした。時間展望カードの10年後の自分について話してみたところ、「自分の決断に自信をもてるようになる」「人に伝えるための言語化能力を上げる」などの前向きな意見や目標がでてきました。
B班|全員が社会人のチームです。産婦人科の症例に関心をもった人が多く、主な話題は「性教育」。禁止事項ばかりを伝えていくのではなく、自分の体をもっと前向きに「可能性を広げるような伝え方で性教育をやっていけたらいい」という話になりました。
C班|学生と社会人の混合チーム。学生からは結婚や目指していることを実現させたい、社会人からは現在の取り組みをさらに進化させたいという目標が出てきました。また、市原さんの作品の感想として「声を出して笑いたい」くらい面白かったけれど、会場が笑える雰囲気でなく「重たいテーマを扱ったコンテンツに対して、どうやって向き合うか」という戸惑いの意見もでました。
D班|高校生と大学生の混合チーム。「10年後はわからないよね」とは思いつつ、「パートナーを見つけたい」「こういう仕事をしてみたい」と、漠然とはしながらも前向きな話し合いとなりました。
E班|全員が大学生のチームです。10年後のキャリアについて考えている人が多かった印象です。でも「10年後は遠すぎて、人生設計に保険をかけすぎてしまう」という意見ややりたい仕事はあるけれど、それに向けての時間の使い方がわからず、「いまの段階で10年後を考えることは、悩ましい」という結論になりました。
オープンミーティングで研究者とアーティストからの話題提供を受け、ディスカッションで時間展望について考えるといった経験から思い出したのは、ミヒャエル・エンデ『モモ』のなかのセリフです。「人間というものは、ひとりひとりがそれぞれのじぶんの時間を持っている。そしてこの時間は、ほんとうにじぶんのものであるあいだだけ、生きた時間でいられるのだよ」「人間には時間を感じとるために心というものがある」。
時間展望により立ち現れてきた「一人ひとりの物語」と、朴さんの締めくくりの言葉「明日、時間展望がわかるようになるのか、10年先なのか、焦らず向き合っていくという態度で、これからも考え続けたい」をかみしめ、これからも時間展望と、性と生への探究を続けます。
文:一條亜紀枝
撮影:門間友佑
登壇者プロフィール
写真:岡﨑果歩
荒木 悠
アーティスト・映画監督
米国ワシントン大学で彫刻を、東京藝術大学では映像を学ぶ。日英の通訳業を挫折後、誤訳に着目した制作を始める。近年の主な展覧会に東京都写真美術館(2024年)、十和田市現代美術館(2023年)、ポーラ美術館(2020年)、資生堂ギャラリー(2019年)、アートソンジェ・センター(ソウル、2019年)など。上映は、ロンドンICA(2021年)、マルセイユ国際映画祭(2021年)、ロッテルダム国際映画祭(2018年、2020年)など多数。
http://yuaraki.com/
©Bea Borders
市原 佐都子
劇作家・演出家・小説家・城崎国際アートセンター芸術監督
2011年よりQ始動。人間の行動や身体にまつわる生理、その違和感を独自の言語センスと身体感覚で捉えた劇作、演出を行う。2011年、戯曲『虫』にて第11回AAF戯曲賞受賞。2019年に初の小説集『マミトの天使』を出版。同年『バッコスの信女 ─ ホルスタインの雌』をあいちトリエンナーレにて初演。同作にて第64回岸田國士戯曲賞受賞。2021年、ノイマルクト劇場(チューリヒ)と共同制作した『Madama Butterfly』をチューリヒ・シアター・スペクタクル、ミュンヘン・シュピラート演劇祭、ウィーン芸術週間他にて上演。2023年、『弱法師』を世界演劇祭(ドイツ)にて初演。
前田 恵理
北海道大学 大学院医学研究院 准教授
専門は公衆衛生で、集団全体(国民)が健康になることを目指した研究を行っています。特に不妊症は「気づき」から「治療の終結」まで、あらゆる局面において社会の影響を大きく受ける疾病であるため、公衆衛生学的視点に立った研究が不可欠です。不妊症に悩む方を少しでも減らすこと、また、患者さんへのより良い支援のあり方を提案することを目的に、プレコンセプションケアを中心とした様々な社会医学的研究を行っています。
佐野 友宇子
北海道石狩振興局 保健環境部保健行政室(北海道江別保健所) 主任技師
元々は産婦人科の臨床医でしたが、現在は北海道江別保健所で公衆衛生医師として働いています。 産婦人科での経験から自分の心と身体に真摯に向き合うことの大切さを痛感してきました。プレコンセプションケア、その中でも性教育はセックス、妊娠など性に直接関わる事柄を取り扱うだけでなく、自分と相手の心と身体を思いやる方法を身につけていくための技術を担っていくものと考えています。 産婦人科では一人一人の患者さんへ、公衆衛生ではよりメタ的な視点で、多くの人たちに心と身体を大事にすることを伝えていければと思っています。
モデレーター
朴 炫貞
北海道大学CoSTEP 特任講師
韓国生まれ、アーティストとしても活動する。韓国芸術総合大学と武蔵野美術大学大学院で芸術を学び、言葉の間、生と死の間、時間の間、国の間、科学とアートなど、さまざまな境界においてモノやコトをカメラを通して見つめ、記録している。記録のなかで見えてくる、普通が特別になる瞬間を集めて、記憶の空間として体験する作品を目指している。CoSTEPでは、アートを通した科学技術コミュニケーションの実践研究を行っている。