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SCARTS×CoSTEPアート&サイエンスプロジェクト
札幌市立高校特別プログラム「あかさかな」
- 日時
- 2025年10月26日(日)、2025年11月15日(土)、2025年12月14日(日)、2026年2月8日(日)
- 会場
- 札幌文化芸術交流センター SCARTS SCARTSコート
- 対象
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札幌市立高校生
【申込受付中!】
申込フォーム:https://business.form-mailer.jp/fms/4da07381304620
※12月14日(日)は、市立高校生以外の学校や大学に通う学生のみなさんにご参加いただきます。
後日詳細は本サイトにてご案内いたします。 - スケジュール①
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2025年10月26日(日)10:00~16:00
オリエンテーション(10:00~11:00)講師:奥本素子
北海道大学 科学技術コミュニケーション教育研究部門(CoSTEP)部門長、准教授
博士(学術)専門は教育工学、科学教育。博物館や科学技術コミュニケーションをテーマに、日常の中から学ぶインフォーマルラーニングについて研究している。近年は、高等教育におけるプロジェクトベースドラーニングの研究やアートとサイエンスを融合したコミュニケーションといった研究も行っている。
アーティストの視点①(11:00~12:00、13:00~16:00)
ワークショップ「NOISECHOLOGY(ノイズコロジー)」
ワークショップでは、人間の活動が海の生物や環境にどのように影響を与えているかを『音』という切り口から学び、探究し、体感します。講師:OTOMONO(カロナリス・ステファノ+齋藤悠)
アコースティック・エコロジー・デザイン&ヘリテージ・コレクティブ
気候危機や生態系の消失が深刻化するこの時代において、私たちと環境との関わりを見つめ直すことは避けて通れません。OTOMONOは、周囲のサウンドスケープ(音の風景)に気づき、そこに私たち自身の存在や活動がどのような影響を及ぼしているかを考えることで、より調和の取れた、つながりを感じられる日常体験につながっていくことを望んでいます。
https://otomono.org/ - スケジュール②
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2025年11月15日(土)10:00~15:00
会場:北海道大学オープンイノベーションハブ エンレイソウ(札幌市北区北11条西8丁目)
現場の視点(10:00~12:00)講師:本間雅広
一鱗共同水産株式会社 取締役副社長/一般社団法人DO FOR FISH 代表理事
1989年札幌生まれ 小・中・高とソフトテニス漬けの毎日を送る。東北福祉大学在学中、東日本大震災を経験。大学卒業後は札幌で高校教諭として働く。2014年家業である一鱗共同水産株式会社へ入社。「一鱗酒場」を開店するなど、水産の新たな可能性と価値を生み出すことを目指している。2023年には有志と一般社団法人DOFORFISHを立ち上げ、代表理事に就任。「魚がいる未来を、選べ。」をビジョンに掲げて活動している。講師:小笠原宏一
タコ漁師/inakaBLUE 代表/一般社団法人DO FOR FISH 理事
北海道苫前町出身。高校を卒業後、漁師である父の怪我をきっかけに漁師の道へ。「漁村の躍動を、食卓へ。」をビジョンに掲げ、持続可能な漁業を後押しする商品〈ReTAKO-リタコ-〉の開発を皮切りに、苫前町でタコ漁を中心とした6次産業化に取り組んでいる。イナカで挑戦することはむずかしい。だけど、その難しさにこそ、私たちが自分らしく生きていく未来が詰まっている。イナカでワクワクして暮らす、その「覚悟」を伝え、分かち合う。そんな躍動を生み出す事業に挑戦している。
https://inakablue.jp/
研究者の視点(13:00~14:00)
講師:高橋勇樹
北海道大学大学院水産科学研究院、准教授。博士(水産科学)。
2023年9月より株式会社AQSim・技術顧問。石川県野々市市出身。専門は水産工学・水産情報工学、シミュレーション技術を用いた養殖技術・漁業技術の効率化に関する研究に従事。
現在は、水中での魚の動きや成長のシミュレーションすることで、効率的で環境に優しい養殖の実現を目指しています。研究を通じて「食」と「環境」の未来を考えることを大切にしています。
クロストーク(14:00~15:00)
3名の講師と参加者も交えて意見交換を行います。
全体進行:奥本素子(北海道大学CoSTEP 准教授) - スケジュール③
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2025年12月14日(日)14:00~17:00
会場:SCARTSコート(札幌市民交流プラザ1F)
アーティストの視点②
ドキュメンタリー映画鑑賞(14:00~15:30)『A TROUT IN THE MILK / ミルクの中のイワナ』
2024年春に全国で上映された坂本麻人監督の作品を鑑賞します。 自然をめぐる様々なジレンマによって危機に陥っているイワナに迫ったドキュメンタリー映画です。
https://trout-inthemilk.com/
アフタートーク(15:45~17:00)
坂本監督をお招きし作品の背景や制作についてなど、作品をより深く理解し、作り手の意図に触れる貴重な機会です。
Photo by Yutaro Yam講師:坂本麻人
ドキュメンタリー映画監督
大阪生まれ。東京在住。2024年公開のドキュメンタリー映画『ミルクの中のイワナ』の監督・プロデューサー。これまでに岩手県・遠野市における民俗文化をめぐるツアー「遠野巡灯篭木(トオノメグリトロゲ)」の総合演出、プロデューサーとして活動。映画『ミルクの中のイワナ』のスピンオフ企画としてスタートした市民科学調査「イワナ未来地図プロジェクト」を立ち上げるなど、映画制作と市民科学調査を実践している。映像プロダクションTHE LIGHT SOURCE主宰、2024年より一般社団法人Whole Universe代表理事に就任。進行:朴炫貞
北海道大学 科学教育科学技術コミュニケーション教育研究部門 (CoSTEP) 特任講師、アーティスト
韓国芸術総合大学と武蔵野美術大学大学院で芸術を学ぶ。言葉の間、生と死の間、時間の間、国の間、科学とアートなど、さまざまな境界においてモノやコトをカメラを通して見つめ、記録している。記録のなかで見えてくる、普通が特別になる瞬間を集めて、記憶の空間として体験する作品を目指している。 - スケジュール④
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2026年2月8日(日)10:00~13:00
「あかさかな」まとめの回
会場:SCARTS(札幌市民交流プラザ内) - お知らせ
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教育関係者の皆さまへ
〈SCARTS×CoSTEPアート&サイエンスプロジェクト〉
本事業は、若い世代のアートやサイエンスに対する探究心や感性を養うことを目的に、SCARTSと科学技術コミュニケーションの人材育成を行う北海道大学CoSTEPが連携し、新しい教育プログラムを研究しています。また、高校教育における探究学習と接続することを目標とし、多様な文化的・芸術的感性の育成を目指す、持続可能な社会教育事業を推進していきます。
SCARTSとCoSTEPは事業の質の発展的向上のため、皆さまのご協力をお待ちしております。
本プログラムにご興味をお持ちいただけましたら、お気軽にお問い合わせください。
イベント開催時の見学の受け入れも行っております。
どうぞ宜しくお願い致します。 - 主催
- 札幌市文化芸術交流センター(SCARTS)、北海道大学大学院教育推進機構オープンエデュケーションセンター科学技術コミュニケーション教育研究部門(CoSTEP)、札幌市
- 協力
- 札幌市教育委員会、国立大学法人北海道大学 産学・地域協働推進機構 社会・地域創発本部
- 助成
- 令和7年度 文化庁 文化芸術創造拠点形成事業
- お問い合わせ先
- 札幌文化芸術交流センター SCARTS TEL:011-271-1955(9:00~17:00※休館日を除く)
- チラシダウンロード
札幌文化芸術交流センター SCARTSと北海道大学CoSTEP は、若い世代の皆さんと一緒に、アートの創造性と科学的な探究に触れ、世界をひろげる学びの場をつくることを目指すアート&サイエンスプロジェクトを行っています。
本プロジェクトでは、札幌市立高校公認・市立高校生対象の特別プログラム「あかさかな」を開催します。
「あかさかな」は、アートと科学の視点から「魚」を入り口に、海の環境問題や漁業にまつわる社会課題を探る探究プログラムです。このプログラムでは、すぐに答えを求めるのではなく、「なぜ?」「どうして?」と問いを生み出す力を育みます。観察、表現、創造といったアートの視点を取り入れながら、科学的な考え方や研究に触れ、自分なりの視点で課題を見つけ、深く考察していきます。「魚」という身近な存在を通して、世界のしくみや人間社会とのつながりに目を向け、近年注目される「リジェネラティブ(環境再生)」という考え方についても学んでいきます。