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SCARTS企画公募2025
音の建築彫刻 ―交差するBachとアンビエント―
- 日時
- 2025年12月20日(土)・21日(日)
12月20日(土) 開演18:00 会場17:30
12月21日(日) 開演15:00 会場14:30 - 会場
- SCARTSコート
- 出演
-
津村 禮次郎
能楽師シテ方観世流観世流緑泉会代表、重要無形文化財「能楽」保持者(総合認定)。二松學舎大学文学部特任教授、1942年福岡県北九州市生まれ。1963年能「花月」初シテ、翌年一橋大学経済学部卒業、1969年一橋大学社会学部卒業。1967年4月日蓮宗本山海光山佛現寺において出家得度し、同年8月に身延山信行道場を修了し僧籍を取得する。1970年観世流師範。1971年能「道成寺」初演。1991年重要無形文化財「能楽」の保持者に認定(日本能楽会会員としての総合認定)。古典能の海外公演を精力的に行うほか、西洋音楽作曲家やオペラ歌手との共同制作上演や、現代演劇やコンテンポラリーダンスとのコラボレーションなど新境地の開拓を行う。
畠中 秀幸
フルート奏者・建築家建築家・音楽家。1969年広島県生まれ。9歳よりフルートを始め、中学3年より「個人コンクール北海道大会」で3年連続1位。1994年京都大学工学部建築学科大学院修士課程修了。2003年建築設計・音楽企画事務所「スタジオ・シンフォニカ」設立。2009年札幌市都市景観賞を受賞。その他受賞多数。2002年から12年間北海道工業大学非常勤講師。2009年北海道吹奏楽プロジェクトを設立、代表を務める。2011年に脳卒中を患い、手や肺などの右半身の機能を失いながらも、建築家・左手のフルーティスト・指揮者として活躍中。海外含め音響的に優れた建築を手掛ける。2019年札幌文化芸術劇場hitaruオープニングイベント音楽監督。2022年7月札幌コンサートホールkitara、2023年2月札幌時計台ホールにて公演。2023年4月小川紗綾佳と共に札幌G7環境大臣レセプションや国宝羽黒山五重塔にて奉納演奏。有馬圭亮と左手のユニット「レフティーズ」を組む。「左手のフルーティスト」としてNHKワールドニュースなどで紹介される。2022年障がい者や高齢者と社会を繋ぐ一般社団法人「結び」理事長に就任。今年、音楽之友社より「左手のフルーティスト 畠中秀幸」の発刊。
大黒 淳一
作曲家・サウンドメディアアーティスト1974年札幌生まれ。音楽領域を拡張するサウンドアーティスト。幼少から作曲を始めてRolandのコンテストで全国グランプリを受賞する。国内外で音楽制作やリリースを行い、映像や空間のサウンドデザイン、サウンドスケープ、音のアナライズによって生み出すメディアアート作品などを製作。2006年よりベルリンに渡りライブや製作活動を行いMarlboroやPlaystation3等の海外CM音楽を手掛けるほか、ヨーロッパ各地で商業音楽から音響空間設計まで幅広い作曲活動を行うようになる。その後、北京オリンピックや上海万博のプロジェクトで音楽制作を担当。ソロプロジェクトのGROK名義ではエレクトロニカやダンスミュージック制作で数多くのリリースやリミックスを手掛けてる。近年、音楽の新しい領域を追求する札幌発のアンビエントレーベル43dを始動。SONYやユニクロのCM等の商業音楽からコニカミノルタプラネタリウム”天空”をサウンドアーキテクトとして手掛け、 オープニング番組の音楽監督としても立体音響の作品を制作する。さらにサウンドアートの現代美術作品制作として北アイルランドやポーランドでレジデンス制作を行う。現代美術作品の発表としては、2017年、札幌国際芸術祭2017。2012年、個展:ハルモニア展 モエレ沼公園ガラスのピラミッド 札幌。2011年、JR TOWER ARTBOX。2010年、レジデンス:ポーランドスタンリソンチ、個展:音の彫刻展 CAI02 札幌。2008年、レジデンス:北アイルランド ベルファスト。2007年、上海現代美術館 sport in art 作品展示ほか。2021年、札幌文化奨励賞受賞。
小川 紗綾佳
作曲家・ピアニスト・打楽器・シンガー千葉県出身、2008年、武蔵野音楽大学卒業。作曲家としてCM・番組テーマの制作や楽曲提供を行い、教育や医療、スポーツ界、美術界などとも音楽を通じジャンルを超えた取り組みを行う。作曲家としては幅広い表現を行う一方、幼少時からの自然への憧れと畏敬の念から四季の移り変わりや植物の美しさをモチーフとした西洋クラシックの系譜を継ぐ表現主義音楽の新たな創造性を追求している。ソロ活動のほかギタリスト高谷秀司とのユニット神雅氣-shinki-やフルート奏者の深澤美香、篠笛奏者の藤原雪と共に結成した三人楽器では、作曲、ピアノを担当。2022年、建築家であり左手フルート奏者の畠中秀幸との出会いから、楽曲「雪の翼ー左手のフルートとピアノの為のー」を完成させ、2023年G7サミット札幌 気候・エネルギー・環境大臣会合における歓迎レセプションで畠中秀幸と共に同曲を演奏。2015年より毎年、羽黒山出羽神社にて奉納演奏を行う。
有馬 圭亮
作曲家・ピアニスト1989年生まれ。2010年大阪教育大学在学中に局所性のジストニアを発症し左手のピアノ曲の演奏を始める。2013 年現田茂夫指揮、日本センチュリー交響楽団、M.ラヴェル作曲『左手のためのピアノ協奏曲』の協演を機に演奏活動に復帰。第17回松方ホール音楽賞奨励賞受賞。左手演奏の普及、復興を目的とする「左手のアーカイブ」プロジェクトで片手演奏のための教材制作や、音楽教室「ワンハンド・ピアノレッスン」での演奏指導やワークショップを行う。2018年同団体の主催で世界初の試みとなる「左手のピアノ国際コンクール」を大阪で開催。2020年音楽文化の普及と国際交流の取り組みを評価され「東久邇宮記念賞」を受賞。この頃から地域の文化や歴史をテーマにした作曲活動も行う。2020年以降 NPO KOBE CHATS 理事。芸術家たちのコミュニティ「Art Village」を主宰し、自身の活動テーマ「旅・音楽・メディア」と組み合わせて国際的な交流事業を行っている。
端 聡
美術家・アートディレクター1960年北海道出身。1995年ドイツ学術交流会(DAAD)の助成によりドイツに滞在。人と物質や比較神話学をテーマに表現主義の作品を制作。作品発表はブレーメン、ヴェザーブルグ現代美術館(ドイツ)、光州国立博物館(韓国)、上海現代美術館(中国)ほか国内外で多数。1996年「VOCA 96」展(東京・上野の森美術館)で奨励賞、ブタペスト国際彫刻絵画ビエンナーレ(ハンガリー)で美術教育文化財団賞受賞。近年では、あいちトリエンナーレ2016、札幌国際芸術祭2017に出品。主な収蔵先は北海道立近代美術館、ブレーメン、ヴェザーブルグ現代美術館、札幌ドームなど。2014年、芸術監督に坂本龍一を招いた札幌国際芸術祭にて地域ディレクターを担当。また美術活動と並行して舞台の芸術監督としても活動し2005年、札幌市主催イサムノグチメモリアル・モエレ公園グランドオープンにてオープンセレモニー「GRAND」の芸術監督、2007年、北海道舞台アート実行委員会主催、札幌教育文化会館、東京新国立劇場で開催されたドレスデンバレエ団プリンシパル、パリオペラ座バレエ団エトワールを招聘してのコンテンポラリーバレエ「融-YUH07」にて芸術監督を担当など。2004年、札幌文化奨励賞。2012年、北海道文化奨励賞。2024年、札幌芸術賞。
西田 ヒデミ
美術家1986年 北海道出身、東京都在住。北海道で建築・空間デザインを学んだのち渡欧、ノルウェー王国ベルゲン芸術デザイン大学にて美術修士を取得。建築に見られる機能的形態をしばしば引用しながら、風景と人との対話を生む環境インスタレーション作品を多く手がける。これまでポーラミュージアムアネックス展(2024年/東京)、浪漫台3線藝術季(2023年/台湾)、中之条ビエンナーレ(2019年/群馬県)Unmanned 無人駅の芸術祭(2018年/静岡県)、光州ビエンナーレ(2014年/韓国)、札幌国際芸術祭(2014年/札幌)ほか多数で作品を発表。ロンドン・台北での活動を経て、2018年からポーラ美術振興財団在外研修員としてモスクワに滞在し、ニコラ・レニヴェツ芸術公園の活動を取材する。現在は女子美術大学芸術学部 准教授。
- 料金
- 全席自由
各公演 4,000円(税込) - チケット発売状況
- 【チケット販売】 2025/9/26(金)10:00~
・市民交流プラザ チケットセンター (札幌市民交流プラザ2階)
[営業時間10:00~18:00] [定休日:毎週水曜日・休館日]
・道新プレイガイド TEL 0570-00-3871
(札幌市中央区南1条西1丁目8-2 高桑ビル MARUZEN&ジュンク堂書店札幌店 地下1階)
[営業時間10:00-19:00 火曜定休]
https://doshin-playguide.jp/ticket/detail/838
・セイコーマート店内マルチコピー機(セコマコード:D25122006) ※公演7日前まで - 当日券販売
- 未定
- 主催
-
CAI現代芸術研究所
- 共催
- 札幌文化芸術交流センターSCARTS(札幌市芸術文化財団)
- 協力
- 43d、スタジオシンフォニカ、A cubic、【Naja】、札幌大谷大学芸術学部音楽学科
- お問い合わせ先
- CAI現代芸術研究所 TEL 011-596-6014 MAIL hata@cai-net.jp
- チラシダウンロード
音楽、建築、能、映像、美術——
これらをシンクロさせる創造性が12月、SCARTSコートで表現されます。
音楽が成立していることから、音楽とは「音の波による彫刻」あるいは「限られた空間範囲で反射された音による建築」と言い換えることができるかもしれません。この認識を共有した6人のアーティストが集い、「音の建築」「音の彫刻」「音の舞台」といった新たな表現方法を模索します。
特別な創造ユニットが、プリミティヴな音楽からクラシック音楽、そして現代のフィールドレコーディング、サンプリングサウンド、アンビエントミュージック、ノイズミュージックに至るまで、さまざまな音の形式を、映像と身体表現と交差させながら上演します。