夏のワークショップで高校生が制作したショートムービーと、三宅による彼らのポートレート、そして三宅の捉えた札幌の風景による映像インスタレーションを制作しました。モニターの前に置かれたスマートフォン端末を手にとると、端末には高校生によるショートムービーが再生され、端末を置くと入れ替わるように、モニターに映像が現れます。モニターには三宅の撮影した札幌の風景や、夏の間の高校生たちのポートレート、そして壁や床に反射して、どこから聞こえているのかがわからないような、セミの声や噴水の音。雪の降る窓の外の風景に反して、SCARTSモールCにはあるはずのない夏の公演が現れました。