NIKKENのおふたりは、図書・情報館の３つの役割（①仕事や暮らしに関する図書・情報提供、②札幌の魅力発信、③知的空間の創出）を実現すべく、入りたくなる、隅々まで行ってみたくなる、また来たくなる、という３つのコンセプトを軸に、様々な家具や照明により外に対して表情を見せること、斜めに視線が抜ける動線や各エリアの輪郭強調を意識して設計したと説明しました。
図書館建築ならではの苦労点として、蔵書数と座席数の確保だけでなく、利用者・職員の動線や視線の抜けへの配慮に試行錯誤したことを挙げました。また照明の色温度については通常の図書館よりも暖かみのある色を選んでおり、本の読みやすさとのバランスで悩んだが「新しいスタンダードを作りたい」との想いで決断し、居心地の良さにつながったと語りました。
図書館は、建築設計やインテリアに関する本の展示を行い、ブックリストを配布しました。