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シネマシリーズ-8 映画へと導く映画〈横浜聡子監督〉
話題の映画監督が影響を受けた2作品の上映と、特別公演をお送りする「シネマシリーズ」の8回目を開催。
今回は横浜 聡子監督をお迎えし、『ドイツ零年』、『彼女と彼』の2作品を上映した。
上映後に行われた特別講演では、上映した2作品について実際に作品を見返しながら解説いただき、講演会後半には質疑応答を実施し来場者からの質問にお答えいただいた。また、特別講演終了後は監督によるサイン会も実施した。
- 日時
- 2025年1月25日(土)
- 会場
- クリエイティブスタジオ
- プログラム
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12:30 開場
13:00 上映-1『ドイツ零年』(71分)
14:15 上映終了
完全入替制
14:35 開場
14:50 上映-2『彼女と彼』(116分)
16:50 上映終了
完全入替制
17:10 開場
17:25 講演 横浜監督による特別講演
18:40 講演終了
特別講演終了後 横浜 聡子監督サイン会 - 上映作品
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上映-1 『ドイツ零年』
監督:ロベルト・ロッセリーニ
1948年/イタリア/71分/イタリア語音声・日本語字幕
提供:シネマヴェーラ渋谷
第二次世界大戦直後、廃墟となったベルリンを彷徨い歩く13歳の少年エドムンドは、間借りの部屋に病気の父と無職の兄に代わって小遣い稼ぎをしていた。ある日、小学校時代の元担任教師に出会い、彼のナチ思想に感化されるが…。戦争がもたらす悲惨と絶望を冷徹なドキュメンタリー・タッチで描き、本作以降のヌーヴェル・ヴァーグの作家達に甚大な影響を与えた傑作。
上映-2 『彼女と彼』
監督:羽仁 進
1963年/日本/116分/日本語音声
提供:記録映画保存センター
平凡なサラリーマン夫婦である石川直子(左幸子)と英一(岡田英次)は、東京郊外の広大な団地アパートに住む。近代化された団地とは対照的にある眼下のバタヤ集落で火事が起きたことをきっかけに、直子は英一の大学時代の友人でこの集落に住む伊古奈(山下菊二)と呼ばれる男に出会う。社会から拘束されない自由から離れられず、楽しそうに生きる伊吉奈をみる直子の心は、単調で平和な生活に疑問を感じ、夫との間に次第に距離を感じてゆくのだった。主演の左幸子は本作で、ベルリン国際映画祭最優秀女優賞を受賞。 - 特別講演
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映画監督 横浜 聡子 (よこはま さとこ)
映画監督。大学卒業後、一般企業に就職したのち、映画美学校入学。卒業制作の『ちえみちゃんとこっくんぱっちょ』が評価され、中編『ジャーマン+雨』で2007年度日本映画監督協会新人賞を受賞。2009年商業映画デビュー作、松山ケンイチ主演『ウルトラミラクルラブストーリー』を制作。その後『バイプレイヤーズ』『有村架純の撮休』などテレビドラマも演出。2021年、地元の青森を舞台にした映画『いとみち』が公開され、第16回大阪アジアン映画祭観客賞・グランプリをダブル受賞、他多数映画賞を受賞。また現在ディズニー+にて配信中ドラマ『季節のない街』(宮藤官九郎脚本)の演出を数話担当。最新監督作は2025年晩夏公開、『海辺へ行く道』。 - 主催
- 札幌文化芸術劇場 hitaru(札幌市芸術文化財団)
- 後援
- 札幌市、札幌市教育委員会
- 企画制作
- 小野朋子
- 入場料
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全席指定
前売:2,500円 当日:3,000円 - 入場者数
- 149名
- チラシダウンロード