2026-27に開催される札幌国際芸術祭（SIAF)のプレイベントとして、アーティストによるトークイベントを開催しました。 ベルリンを拠点に活動するアーティスト、ニコラス・ロイ＋カティ・ヒッパによる《Yukikaki Research Station》は、コロナ禍で開催中止となった札幌国際芸術祭2020（SIAF2020）で展示を予定していた作品です。今回その作品をさっぽろ雪まつり会場で屋外展示することになったことから企画されたもので、作品のコンセプトや制作過程の裏側、5年越しの展示に対する思いや今日的な作品の意義などをじっくり語っていただきました。約1ヶ月間の札幌に滞在するなかで、日本のホームセンターの品ぞろえに喜び、カラフルな雪かき道具に驚いた話がとても印象的でした。この作品は2020年2月の降雪量がとても少ない時期に来札した２人が「札幌に雪が降らなくなったら、雪かき道具はどうなるの？」という気候変動を背景にした素朴な疑問から生まれたということで、参加者からは、もし雪の多かった2019年に来札していたら違った作品になったと思うと興味深いという意見が寄せられました。