彫刻家 砂澤ビッキの没後30年を機に、札幌芸術の森美術館と本郷新記念札幌彫刻美術館で開催された回顧展との連動企画。
親交の深かった方々による連続トークや、関連映像の上映、晩年を過ごした音威子府のアトリエでの様子を撮影した写真の展示を行い、これまで札幌ではあまり語られる機会のなかった側面から、砂澤ビッキの制作姿勢や人間性に改めて迫りました。

■連続トーク
砂澤ビッキと親交が深かった7名の方々を招き、それぞれの砂澤ビッキとの関わりやエピソードを、各30分ずつ2日間にわたって順に語っていただきました。

「父として、作家仲間として」
5月24日（金）18:00～21:00
橋本正司（彫刻家）、矢崎勝美（映像作家・版画家）、砂澤陣（工芸家）

「音威子府の10年」
5月25日（土）13:30～16:30
河上實（エコミュージアムおさしまセンター名誉館長）、井上浩二（写真家）、能藤玲子（舞踊家）、藤嶋俊會（元神奈川県民ホールギャラリー学芸員）

■関連映像上映
7本の映像をタイムスケジュールにしたがって会期中に各5～7回上映。

(1) トアカンノの息子たち（1965年、企画･製作︰HBC北海道放送、30分）
(2) HBCアーカイブ ニュース映像（HBC北海道放送）
　　 アイヌ民芸センター（旭川）（1961年2月17日放送「美術ノート」、4分）
 　　音威子府村の芸術家（1979年8月2日放送、6分20秒）
(3) 北の群像─北辺の晩秋”風の王と王妃”を彫る（1988年、企画･製作︰STV札幌テレビ放送、24分）
(4) オトイネップタワー物語（2013年制作、40分）
(5) 風に聴く─砂澤ビッキ─（1994年度、企画︰北海道立近代美術館、制作︰北海道映像記録株式会社、10分）
(6) 能藤玲子創作舞踊団第19回公演「風に聴く」（1986年、90分）
(7) 能藤玲子ダンスパフォーマンス「風に聴く」（2017年、30分）

■写真展示
写真家井上浩二と妻マリエが、音威子府のアトリエに通い、砂澤ビッキが制作に打ち込む姿や犬やアヒルと戯れる様子などを記録した写真7点を大判プリントで展示。