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能楽師のお仕事大解剖 ~奥深き日本の伝統芸能~
8月10日に南区の石山緑地を舞台に薪能「あたら夜の月影-覧古考新-」が開催されることから、共に演出を担当する観世流シテ方能楽師の松野浩行氏と馬場鏡丞氏をお招きし、謎に包まれた能楽師の仕事や薪能とその演出についてお話しを伺いました。
昨年に続く登場となった松野氏のトークでは、能楽師の日常生活や衣装の保管、能楽師になる方法など、馬場氏とのクロストークではPR映像の撮影の様子や演出のやりとりなどをお話いただきました。「杜若(カキツバタ)」を実際に披露していただくとともに、会場の参加者と一緒に発声の練習をするなど楽しいひと時となりました。
型を守るイメージの強い伝統芸能ですが、新しい謡を松野氏が作ることや落語家とのコラボ、キャンプ場での能上演など新しいことにも挑戦していることが印象に残りました。
能に詳しい方から、まったく初めての方まで幅広い層にご参加いただき、ぜひ能楽を見に行きたいという感想が多く寄せられ、能楽の魅力を深めることができるトークイベントとなりました。
- 日時
- 2024年6月15日(土)
13:30 ~ 15:00 - 会場
- 札幌市図書・情報館1階
- 出演
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松野 浩行(観世流シテ方)
1974年京都府京都市生まれ。
幼少の頃より、祖父の観世流能楽師・故松野良輝より指導を受け、1979年仕舞「合浦」にて初舞台。
1994年より十三世林喜右衛門師に師事し、 2001年独立。京都にて松野吟耀社(松野浩行社中の会)を主宰。
馬場 鏡丞(映像・演出)
20歳から広告写真スタジオで写真を始め、25歳で独立。
以降、広告写真スタジオ「Supernova Studio」を設立し札幌を中心に、東京、世界各国で活動を始める。近年は、北海道を代表する企業の広告写真の多くを手がけ映像作家としても、TVCMやPVなど数多くプロデュース、企画、演出、制作に携わる。
モデレーター:カジタ シノブ(tab.LLC) - 主催/共催
- 主催 札幌市図書・情報館、札幌市教育文化会館(公益財団法人札幌市芸術文化財団)
- 入場者数
- 47名
- チラシダウンロード