SCARTSのオープニングシリーズ公募企画事業として、北海道教育大学・実験劇場の第8回公演 マドリガーレ・オペラ「土方歳三最後の戦い」～義に殉じた男～（演奏会形式）がSCARTSコートで開催されました。

北海道教育大学岩見沢校の声楽第一研究室が立ち上げた「実験劇場」は、若きオペラ歌手の育成を目指す実践の場であり、北海道に縁のあるオペラ歌手や演奏家からも協力を得て、上質なオペラを入場無料で上演し、継続的に地域の文化振興に貢献しています。

本公演では、函館戦争終結150周年を記念し、地元・北海道の歴史をオリジナルの台本や音楽で音楽舞台化した「函館戦争」シリーズの第二作目を、イタリアで生まれたオペラの原型ともいえるマドリガーレの形式で上演。“鬼の副長”と恐れられた武人・土方の最期を描きながら、俳句や笛を嗜んだ文人としての土方にも焦点が当てられました。

上演前には、実験劇場の総監督で台本・演出・構成を手がける塚田康弘氏と、原作者の広瀬るみ氏、作曲・指揮の二宮穀氏、点描画の舞台美術を描き下ろした舩岳紘行氏によるプレ・レクチャーも行われ、作品への理解が深められました。