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お知らせ

2018年10月12日(金)

札幌文化芸術劇場 hitaru

【公募企画事業取材レポート】日本バレエ協会「ドン・キホーテ」③

 札幌市内で継続的に活動している文化芸術団体と共に、札幌文化芸術劇場 hitaruの開館から1年間のオープニングシリーズを盛り上げる公募企画事業。この公演に向けた各団体の様子を【公募企画事業取材レポート】と題し、定期的にお届けしております。
 今回は10月14日(日)上演、日本バレエ協会主催「第39回 全道バレエフェスティバル・イン・サッポロ『ドン・キホーテ』」の演出・振付家の篠原聖一さん、本作に出演される酒井はなさん、福岡雄大さん、桝竹眞也さん、小原孝司さん、そして輪島拓也さんにお話を伺いました。
※なお、本公演はチケットが完売しております


※左から桝竹眞也さん、小原孝司さん、篠原聖一さん、酒井はなさん、福岡雄大さん、輪島拓也さん
※左から桝竹眞也さん、小原孝司さん、篠原聖一さん、酒井はなさん、福岡雄大さん、輪島拓也さん
※左から桝竹眞也さん、小原孝司さん、篠原聖一さん、酒井はなさん、福岡雄大さん、輪島拓也さん
※左から桝竹眞也さん、小原孝司さん、篠原聖一さん、酒井はなさん、福岡雄大さん、輪島拓也さん


― 今回のドン・キホーテを振付する篠原聖一さんと、今までお仕事をされたことはありますか?

酒井さん
私は篠原先生の振付で踊るのは初めてなんです!

福岡さん
僕が篠原先生の振付で作品を躍らせていただいたのは、5回くらいでしょうか…

小原さん、桝竹さん、輪島さん
僕たちはもう、数えきれないくらいご一緒していますね。


―篠原さんの振付について、印象を聞かせてください。

福岡さん
今まで色々な方の振付で踊らせていただいていますが、篠原先生の振付はとってもユニーク。先生はいつもみんなを笑わせてくれる方なんですが、「ドン・キホーテ」は そんな先生の振付によって、よりおもしろさが引き出されると思います。篠原先生らしいポイントというのがいくつもあるので、そこが見どころだと思います。

小原さん
篠原先生は芝居に対してとても厳しい方。厳しくご指導いただいています。

桝竹さん
独特の篠原ワールドがありますよね…(笑)和やかに進む中でも、厳しいところは厳しい。言葉が厳しいわけではなく、芝居の内容について細かく指導してくださるので、自然とぴりっとした雰囲気になってくる。引きこまれますよね。

輪島さん
先生には10代からお世話になっています。ステップや音の取り方をとても細かく指導してくださるんですよね。一回じゃなかなかできないですが、体に入ってくると、とてもいいステップだな、と感じます。


―リハーサルの雰囲気はいかがですか?

篠原さん
作品自体の雰囲気は、キャスティングの良し悪しで8割決まると思っています。誰をどの役にするか、考えるのが僕の使命。あとはそれぞれが個性を出してくれれば、作品として成立するんです。今回の「ドン・キホーテ」は、自分としては適材適所だと思っています。
今回出演していただくみなさんとは、それぞれ別個に踊っていただいたことはありますが、こういう風に全員が集まるのは初めて。北海道の人たちとジョイントしたときにどういう「ドン・キホーテ」ができるのか、僕もとても楽しみです。


―今回初めて篠原さんの振付で踊る酒井さんの、抱負をお聞かせください。

酒井さん
篠原先生が踊っている姿をずっと見てきたので、ついにご一緒させていただき、キトリの役を踊ることができるのはとても幸せで、楽しみです!私は16歳のときから、毎夏「ドリーム オブ ダンサーズ」という公演で札幌に来ているのですが、実は全幕を踊ったことは一度もないんです。札幌で初めて全幕バレエをお見せできるのは嬉しいこと。心をこめて、いい踊りができるようにがんばりたいです。


― 札幌ではいままで本格的な大きなバレエの公演を見る機会は多くありませんでした。hitaruができて、今回「ドン・キホーテ」で初めてバレエを見るという方もいらっしゃると思いますが、そんな方のためにも、「ドン・キホーテ」の魅力を教えてください。

酒井さん
「ドン・キホーテ」は誰もがよく知っているストーリー。エンターテイメント性が強く、大人から子供までみんながストーリーの中に入り込んで楽しむことができますよね。明るくて元気が出る、エネルギーいっぱいの作品だと思います。

福岡さん
あまりかまえずに見ていただけたらなと。「白鳥の湖」や「眠れる森の美女」のような悲しい物語ではないので、思い切り楽しんでいただけると思います。おもしろかったらどんどん笑っていただいて、楽しい気持ちで帰ってほしいですね。

篠原さん
バレエは男女間のラブロマンスが多いですが、この作品はラブロマンスもありつつ、 タイトルロールであるドン・キホーテという一人の男の冒険も描いている。バレエの「ドン・キホーテ」はセルバンテスの書いた原作とはまた内容が違いますが、一人の初老の男の人生や、当時のスペインを生きた一般大衆の生き様など、色々な人間模様が出てくる。そういう意味ではとても楽しい作品ですね。その楽しさの中に、人間には越えられない年齢という壁、年を取るという、どうしようもないことが出てくる。それでもいつまでも夢と希望を捨てずに冒険を続けるドン・キホーテの姿を通して、 僕たちが生きる今の時代の人たちにも、若いときに抱いたたくさんの夢は年齢ともになくなってしまうわけではなく、いつまでも夢を持ち続け、何かを求めて生きることができるんだということを感じてほしいなと。それがこの作品のテーマだと思います。


 「ドン・キホーテ」という作品に対する篠原さんの深い解釈、そして篠原さんの振付も、札幌での全幕バレエも初めてという酒井さんのわくわくする気持ちが伝わってきました。
 主催事業のバレエ公演としては初となる「ドン・キホーテ」、いよいよ開催が近づいてきました。みなさんどうぞお楽しみに!


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