シバコ先生こんにちは!今日はオペラ鑑賞についていろいろ教えてね。
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コラム
オペラ公演がより楽しみになる、
さまざまなコラムをご紹介!
対談!
アマエナガ・モーツァルトと
ドクトル・シバコによる
オペラのススメ
みなさん、はじめまして!僕はアマエナガ・モーツァルトです。hitaruオペラプロジェクト応援大使として、みなさんにオペラの魅力をお伝えしたり、2025年3月に開催予定の「hitaruオペラプロジェクト モーツァルト『ドン・ジョヴァンニ』」公演の広報のお手伝いをしたりしているんだ。
今日は僕と一緒に、オペラ鑑賞について、いろいろ聞いてみよう♪講師はなんと、みなさんもきっとご存知のドクトル・シバコ先生!シバコ先生は、オペラはもちろん、あらゆる芸術に詳しくて、hitaru専任教授を務めているすごいひとなんだ。
それでは、さっそく僕たちとオペラ鑑賞の世界をのぞいてみよう!
イラスト/マイスケ
やあ、アマエナガくん、よく来たね。札幌市民交流プラザの生活には慣れたかね?
うん、事務所はとても快適だし、毎日のようにいろいろな公演があるんだ。お客さまでとてもにぎわっていて、僕、わくわくしっぱなしだよ!
それは良かった。札幌市民交流プラザは、文化芸術活動に関するさまざまな機能をもつ「札幌文化芸術交流センター SCARTS」、仕事や暮らし、芸術活動の助けとなる本を集めた「札幌市図書・情報館」、そして、北海道初の多面舞台を備えた「札幌文化芸術劇場 hitaru」の3つからなる複合施設なんじゃ。大通駅から地下歩道に直結していて、とても便利じゃろう?
うん、雨や雪の日も地下歩道から行けるから、とっても楽なんだよ。
ところでシバコ先生、さっそくなんだけど、「多面舞台」ってなに?
「多面舞台」はな、客席から見える舞台空間だけでなく、客席から見えないところにも複数の舞台空間を有する劇場のことを言うのじゃ。hitaruは舞台右、左、奥の3か所に、客席から見える舞台空間と同じ大きさの空間があるのじゃぞ。それらの空間を活用することで、大きい舞台美術や沢山の舞台展開が必要な、これまで北海道では不可能だった大規模のオペラ、バレエ、ミュージカルが上演できるようになったのじゃ。しかも、hitaruにはなんと2,302もの座席があるのじゃぞ。
すごいや!まさに北海道はでっかいどうだね!
でも、そもそも「オペラ」って何なの?音楽の授業で名前は聞いたことあるけど・・・
オペラはな、1600年頃にイタリアで生まれた、演劇と音楽が融合した芸術じゃ。登場するキャラクターたちが、全てのセリフを音楽にのせて歌うことが特徴じゃな。話し言葉に近いように歌う部分を「レチタティーヴォ」、感情を旋律的に歌う部分を「アリア(独唱)」や「アンサンブル(重唱)」と言うのじゃ。ドラマの内容や音楽が魅力的なだけでなく、舞台セットや衣裳、照明も美しいからぜひ注目してみてほしいのじゃ。
へぇ、オペラって歌でお話しが進むんだね。そういえば、僕が応援大使をしている「hitaruオペラプロジェクト」の稽古でも、みんなずぅ~っと歌ってたよ!
2025年3月に開催の「ドン・ジョヴァンニ」公演じゃな。あの作品には、天才モーツァルトが作曲した美しいアリアやアンサンブルがいっぱいあふれておる。伝説のプレイボーイ、ドン・ジョヴァンニをめぐる人間ドラマは本当に胸キュンで魅力的じゃ。
僕、「ドン・ジョヴァンニ」大好きなんだ!さっそく観に行きたくなっちゃった。でも、どうやってチケットを買えば良いのか分からないよ・・・劇場でオペラを観るのってなんだかすごくむずかしそう・・・
そんなことないぞ!オペラは誰でも気軽に楽しめるものなのじゃ! まずチケットについては、市民交流プラザチケットセンターをはじめ、道新プレイガイドや市内各プレイガイドで販売しておる。チケットセンター窓口で直接購入しても良いし、電話やインターネットでも簡単に買うことができるのじゃ。チラシや札幌市民交流プラザ公式サイトなどで、どのプレイガイドで販売しているか確認したうえ、自分が使いやすいプレイガイドで購入すれば良いのじゃ。精算方法やチケットの受け取り方法などもさまざまな方法があるから、もし分からないことがあれば、プレイガイドに問い合わせてみれば良いぞ。
なるほど、チケットの買い方は分かったよ!いろいろな方法が選べるなら、嬉しいよね。でも、オペラのチケットって高そうだな・・・
たしかにオペラはたくさんの出演者やスタッフ、舞台美術や衣裳が必要なため、チケット料金が安いとは言い難いのう・・・じゃが、今回の「ドン・ジョヴァンニ」公演にはお得に買えるチケットがあるらしい。S席・A席は2名まとめての購入で割引になるペア割があり、さらに3月7日(金)1日目は平日だから、さらにそのペア割がお得になるのじゃ。25歳以下の方は、A~D席を格安で買えるU25料金が利用できるぞ。チケット料金の詳細は特設HPで要チェックじゃ。ぜひお得なチケットもみなさんに利用してほしいのう。
へえ、僕もシマエナガ友達のレポレッロくんを誘って一緒に行ってみようかな。
あっ!でも、レポレッロくん、まだオペラを生で観たことないんだって!きっと入場の仕方や観劇の方法も分からなくて、心配しちゃうだろうな・・・
いくつかポイントを知っておけば、心配しなくても大丈夫じゃ。
まず、入場じゃが、札幌市民交流プラザ4階が、hitaruの入り口になっておる。地下や1階から札幌市民交流プラザに入館した後は、エレベーターやエスカレーター、階段を使って4階まで来てほしい。
4階では、開場時間になったら劇場への扉が開くから、列に並んで入場するのじゃ。並んでいる時に、お手元にチケットをご用意いただけると、レセプショニストの確認がスムーズにできるぞ。プログラムやチラシを受け取って、劇場ホワイエに入った後、もし荷物やコートを預かってほしい場合は、入場してすぐ左手にクロークがある。クロークでは、キッズクッションやブランケットの貸し出しもおこなっておるぞ。
それから、客席に行くには、チケットの券面に書いてあるご自身のお席に一番近い入り口がある階数と扉の番号を確認して移動するのじゃ。席がすぐに見つからなければ、各階にある座席案内板を見たり、客席にいるレセプショニストに聞いてもよい。ご自身のお席が見つかったら、座る前にもう一度、席番号があっているか、座席の背を見て確認してほしい。
ところで、入場に関しては、hitaru専任教授としてみなさんにお願いがあるのじゃ。hitaruは3段のバルコニー構造になっており、4階の劇場入り口から入場してから席に着くまで、階を移動しなければならないのじゃ。じゃから、開演時間ギリギリのご入場は、開演までに着席が間に合わず、客席外で少しお待ちいただいてしまう場合や、お客さまご自身のお席にお座りいただけない場合がある。時間にはぜひ余裕を持ってご入場いただけると嬉しいのう。
え~っ!開場時間って長いんでしょ。ずっと席に座ってると、僕、あきちゃうかも…
ずっと座っている必要はないのじゃ。例えば、ホワイエにはコーヒーやジュース、アルコール等の飲み物のほか、サンドウィッチやケーキなど軽食を楽しめるカフェコーナーがある。わしもよく利用するが、MORIHICO.が提供しているから、とっても美味しくておすすめじゃ。また、ホワイエはガラス張りで、札幌の街並みを一望できるから、ぜひ外の景色も楽しんでほしいのう。それから、hitaru主催公演では、札幌市民交流プラザ広報誌や公演関連動画を展示した特別展示ブースや物販があることも多いぞ。ぜひ、ホワイエで過ごす時間も楽しんでほしいのじゃ。
それなら開場時間も楽しめるね。少し早く来た方が、公演を最初から自分の席で観れるし、いろいろ楽しめることが多いね。
そうなんじゃ。
では、次に鑑賞マナーについてじゃが、特別緊張する必要はない!上演中は小さな話し声やプログラム・チラシのカサカサ音も響いてしまうため、静かに鑑賞してほしい。また、上演中はカーテンコールも含め、写真撮影・録画をご遠慮いただいている。携帯やスマートフォンは、上演中は音が出ない設定にして、電源を切ったうえで、鞄等にしまってほしい。観劇の服装に決まりはないが、会場内は空調が効いていることが多いため、体温調節がしやすい服装で来ることがおすすめじゃ。帽子についてはあまり高さがあるものやつばが広いものは周りのお客さまの視界の妨げになることがあるから、気をつけてほしいのう。客席内では飲食は禁止じゃ。それから、一見空席でも販売されている席である場合があるため、席は勝手に移動をせず、購入した座席で鑑賞してほしいのじゃ。
な~んだ、簡単だね!「自分以外の周りのお客さまも一緒に楽しく鑑賞できるように」って思えばいいんだね。
そうじゃ、よいこと言うではないか、アマエナガ!すべてのお客さまが楽しんでくれると、出演者・スタッフもますます公演に力が入るぞい…わしも力が入ってきたぞい…、、、、わぉ~ん! 詳しいマナーはわしの名著「オペラへようこそ~オペラの楽しみ方ガイド」を見てほしいのじゃ!
あのね、シバコ先生。僕、一緒に行くレポレッロくんに、もっともっと「ドン・ジョヴァンニ」公演を楽しめる方法を教えてあげたいんだよね。
そうじゃな、まず「ドン・ジョヴァンニという演目そのものをもっと楽しむ」方法がある。それには、「ドン・ジョヴァンニ」のストーリーを知ることが大切じゃ。
今回のオペラは日本語の字幕もあるが、原語のイタリア語で上演されるからのう、事前にお話の内容や、どんな登場人物が出てくるかを知っていると、ぐっと物語を楽しめるようになるぞ。ストーリーは、この「ドン・ジョヴァンニ」公演特設ウェブサイトページでも紹介しているし、当日配布されるプログラムにも掲載されておる。なにやらhitaruでは登場人物の魅力を分かりやすくお伝えできるよう、マンガとのコラボレーションも企画しているようじゃ。このコラムページでもいろいろ「ドン・ジョヴァンニ」の魅力を紹介していく予定じゃしな。
マンガとのコラボレーション、楽しみだね!
それから、札幌大谷大学の関連公演も開催される。12月13日(金)開催の「札幌大谷大学・札幌文化芸術劇場 hitaru連携事業 アートプログラム2024」では、「ドン・ジョヴァンニ」公演の見どころ・聴きどころを、千葉潤学長が分かりやすく解説してくれるのじゃ。1月19日(日)には、「ドン・ジョヴァンニ」公演の副指揮とカヴァーキャストによる「「ドン・ジョヴァンニ」への誘い~ハイライト・コンサート」がある。こちらは初めてオペラを鑑賞する方にも分かりやすいよう、「ドン・ジョヴァンニ」の物語をギュギュっと短くして、見どころを集めたコンサートじゃから、お話の流れを気軽に知るには最適だぞい。
なるほど!千葉先生は知ってるよ!先日「アートプログラム in YouTube」っていう「ドン・ジョヴァンニ」の見どころ・聴きどころを短く楽しめる動画撮影をしたんだ。僕、先生と一緒に写真撮ってもらっちゃった♪
それは良かったな。わしも公開された解説動画を、さっそく見て勉強したぞ。
ほかには、ほかには?
それからな、「オペラ鑑賞を特別なひとときにする」という方法がある。先ほど劇場の中のカフェコーナーについてはお話したが、札幌市民交流プラザには1階にMORIHICO.藝術劇場というカフェがあってな、とってもおしゃれな空間で、美味しいコーヒーや軽食をゆっくりと楽しめるのじゃ。それから2階には、DAFNEというレストランがあってな、これまたこだわり食材のほっぺたが落ちるようなフレンチを気軽に楽しめるのじゃ。ほかにも、札幌市民交流プラザ周辺のグルメ情報が知りたければ、創成おさんぽMAPをチェックじゃ。札幌市民交流プラザメンバーズ限定の特典もあるぞ!
公演の前後に美味しいものと優雅なひとときを、誰かと一緒に過ごすのもよし、自分へのプチご褒美も素敵じゃのう。
美味しそう!僕、お腹すいてきちゃったよ!
そうじゃな。ほかにも「ドン・ジョヴァンニ」公演の最新情報は、随時この特設HPやhitaruの公式SNSにアップされるから、要注目してほしいのじゃ!
シバコ先生、今日はありがとう!
さて、どんな観劇にしようかな♪家に帰って、さっそく調べてみよう!
わしも「ドン・ジョヴァンニ」公演が楽しみになってきたぞい!わぉ~ん!!
ヴォルフガング・
アマエナガ・モーツァルト
札幌市出身。ただのシマエナガだった時に、モーツァルトの音楽の美しさに感銘を受け、札幌市民交流プラザ劇場事業課事務室の植木鉢(造花)に住むことを決意。以来、hitaruオペラプロジェクト応援大使として、日々優しく稽古を見守ったり、SNSでの広報活動をお手伝いしている。
つぶらな瞳とむっちりボディ、モーツァルトとお揃いの衣裳が自慢。
モーツァルトの作品では「ドン・ジョヴァンニ」のオペラが大好きで、主人公ドン・ジョヴァンニのように素敵に愛をさえずりたいと思っているが、今のところ「チー、チー」「ピッ、ピッ」「ジュリリリ」しかうまく鳴けないため、まだ恋人ができないのが最近の悩み。
ドクトル・シバコ
オペラをはじめ、あらゆる芸術を愛する柴犬。くるりと丸まったしっぽがチャームポイントで、感情が高ぶるとつい「わぉ~ん!」と鳴いてしまう。
柴犬と芸術を愛するhitaruオペラプロジェクト担当スタッフと飲み会で意気投合し、熱く語り合ううちに札幌文化芸術劇場 hitaruの大ファンとなった。普段はhitaru専任教授としてオペラの魅力を伝えるとともに、観劇マナーを広く知ってもらう活動にも力を入れている。教授として講義をする時は、口ひげと角帽をつける。
シバコ先生が友人のひーちゃん(アートが大好きな恥ずかしがり屋女子)と大活躍する「オペラへようこそ~オペラの楽しみ方ガイド~」は必見!