―「くるみ割り人形」の魅力は？

アマンディーヌ：魔法の夜、クリスマスを舞台に展開する物語であること。観客を夢の世界へと導き、音楽も本当に美しいです。

オードリック：魅力的な音楽、魔法のような物語、エレガントな振り付けが重なり合い、魅惑的な体験をつくり出してくれる作品です。

―お二人の役と、見どころを教えてください。

アマンディーヌ：私が演じる金平糖の精が登場するのは、非常に美しい音楽に彩られた、この作品のハイライト。パリ・オペラ座では別のバージョンなので、この「金平糖の精※」を踊るのは初めてですが、新しい振り付けで踊ることを幸せに感じます。

オードリック：彼（王子※）はロマンティックで見目麗しい王子としての側面だけでなく、クララを守り導いていく、力強い英雄としての側面も備えたキャラクター。金平糖の精と共に舞うパ・ド・ドゥは、クラシックバレエの美の粋が集まったシーンの一つです。

©Julien Benhamou

―バレエダンサーとして大切にしていること、モットーは？

アマンディーヌ：バレエで一番好きなことは、役柄を解釈してキャラクターに入り込み、感情を伝えることができること。パートナーと一緒に踊る中で、私たち二人の物語を語り合うことも愛しく感じます。

オードリック：バレエは、細かな決まりごと、テクニックの習得や深い感情表現を要求される非常に厳しい芸術。皆さんが劇場に来てくださること、ご支援や温かい拍手が、最高の公演をするための力になります。

―札幌や北海道で知っていることは？

アマンディーヌ：まだ札幌へ行ったことはありませんが、新しい場所へ行くのはとてもワクワクして待ちきれません。hitaruに行くこともとても楽しみにしています。

オードリック：今回、初めて訪れます。まだ想像できませんが、都市の活気と自然の美しさが共存する街ということで、それを体験できることが今からとても楽しみです。

©Sébastien Mathé

―「くるみ割り人形」を観に来てくださる皆さんへメッセージをお願いします。

アマンディーヌ：この新しい「くるみ割り人形」に参加すること、そして札幌で初めて会うダンサーや観客の皆さんにお会いできることが楽しみでなりません。

オードリック：皆さんのバレエに対する愛情は、ダンサーと観客の間に特別な関係を生み出し、パフォーマンスに魔法をかけてくれます。温かいご支援に深く感謝します。

※インタビュー中で「金平糖の精」「王子」と呼ばれている役について、本公演ではそれぞれ「魔法の国の女王」「魔法の国の王」として登場します。