2025
JUN-JUL

6-7

札幌文化芸術交流センター SCARTSでは、札幌の文化芸術活動の振興を図ることなどを目的に、
さまざまな個人・団体を対象とした事業企画公募を毎年実施しています。
今回は、2025年度採択事業の「BOLERO ~書×ヴァイオリン×ピアノ~」を主催する札幌出身の作曲家・石垣絢子氏に、
ご自身の音楽的なルーツや公演の見どころなどについて伺いました。

札幌文化芸術交流センター SCARTSでは、札幌の文化芸術活動の振興を図ることなどを目的に、さまざまな個人・団体を対象とした事業企画公募を毎年実施しています。
今回は、2025年度採択事業の「BOLERO ~書×ヴァイオリン×ピアノ~」を主催する札幌出身の作曲家・石垣絢子氏に、ご自身の音楽的なルーツや公演の見どころなどについて伺いました。

⽯垣絢⼦

Ayako Ishigaki

作曲家・ピアニスト。東京藝術⼤学⾳楽学部作曲科卒業、同⼤学院修了。2008年奏楽堂⽇本歌曲コンクール作曲部⾨中⽥喜直賞の部優秀賞、2024年同作曲部⾨第2位。2017年札幌市⺠芸術祭新⼈⾳楽会⼤賞(作曲部⾨初)、2021年・2023年札幌市⺠劇場奨励賞。異業種アーティストとのコラボ制作、⼦ども⾳楽ワークショップ講師など、多⽅⾯で活動中。

「母が自宅でピアノを教えていたので、物心がつくころには当たり前のようにピアノの前に座っていました。とにかくピアノで遊ぶのが大好きで、お絵描きと同じような感覚で曲のようなものを作ったり、それを母が急いで録音して一緒に楽譜に起こしたり。周りの人たちが喜んでくれるのが、うれしかったんですね」
幼稚園に通う頃にはすでに、“自分でつくった曲を自分で演奏する人”になりたかったという石垣絢子氏。東京藝術大学の音楽学部作曲科に進み、大学院を出てからも音楽に関わる仕事には就いていましたが、「日々の忙しさもあり、いつの間にか作曲から遠ざかっていることに気づきました。ふと立ち止まって考えた時に、やはり“自分でつくった曲を自分で演奏する人”でありたいと思って立ち上げたのが、この個展シリーズ『言葉と音楽』です」。

2015年から札幌と東京で開催を続け、今年で10周年、通算8回目となるこのシリーズ。これまでは役者や声楽家らとの共演を通して『言葉と音楽』の新たな可能性を切り開いてきましたが、今回は書家の小杉卓氏を迎え、「文字としての言葉」と音楽の融合作品を創作します。ダイナミックな書のライブパフォーマンスと生演奏によるコラボレーションは必見。また、石垣氏が作曲を志すきっかけになったモーリス・ラヴェルの生誕150年を記念し、名曲『ボレロ』を書とヴァイオリンとピアノという編成で披露するほか、札幌交響楽団のヴァイオリン奏者・佐藤郁子氏による新曲初演など、見どころ満載のプログラムになりそうです。

「ボレロのリズムや旋律断片を引用して新たに作曲した『ボレロ・コラージュ』で曲間をつなぎ、公演全体を大きなひとつの作品と見なす仕掛けも。当初は頭の中にしかなかった構想が、出演者やSCARTSのスタッフさんとの連携で少しずつ形になっていく過程に、私自身すごくワクワクしています。7月20日の本公演はもちろんですが、18日と19日には公開リハーサルや書の展示も予定していますので、ぜひお気軽に足をお運びください」

石垣絢子個展シリーズ「言葉と音楽」Vol.Ⅷ
BOLERO
~書×ヴァイオリン×ピアノ~

2025 7.20 sun 14:30開場/15:00開演
SCARTSコート
出演:小杉卓(書)、佐藤郁子(ヴァイオリン)、
石垣絢子(作曲・ピアノ・構成)

[全席自由 税込]
一般 3,000円、学生 2,000円

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