2025
JUN-JUL

6-7

多くの人が耳にしたことがあり、口ずさめる“民謡”。
いまや世界からも注目される日本の民謡の“新たな魅力”を存分に体感できる音楽フェス「Sound of Japan Fes」を開催!
ブルーノート東京との共同プロデュースによるライブ公演「MINYOライブ」と、劇場ホワイエにてライブ公演の前後・休憩中に民謡のDJ・道内グルメなどが楽しめるスペシャルビュッフェ「MINYOサロン」の二本立てでお届けします。
ライブ公演を前に、さまざまなワールドミュージックと日本の民謡を融合し、“新しい民謡”を創造する「民謡クルセイダーズ」のリーダーである田中克海さんにお話を伺いました。

民謡クルセイダーズ

MINYO CRUSADERS

日本民謡とワールドミュージックのリズムを融合し、21世紀に再生させる「民謡クルセイダーズ/MINYO CRUSADERS」。東京西部、米軍横田基地のある街「福生」在住のギタリスト田中克海と民謡歌手フレディ塚本を中心にミュージシャンが集まった。終戦以降、米兵の居住エリアだった基地周辺に今もなお点在している築70年の米軍ハウスの一棟、通称「バナナハウス」をスタジオとして、セッションをスタート。クンビア、ビギン、ブーガルー、カリプソ、アフロビート、サルサ、ルンバ、レゲエなど、世界各地のさまざまなダンスミュージックと、日本民謡との化学反応を試みつづけたバンドは、数回のメンバーチェンジを行いながら、2017年に1st Album「ECHOES OF JAPAN」を完成させP-VINEよりリリース。のちにMais Um(London,UK)より海外リリースも果たし、各方面で絶賛された。2019年以降は数多くの海外ツアーを行い、これまでに全世界19か国での公演を成功させている。2024年はNHK WORLD「Japanology Plus」への楽曲提供、NHK Eテレ「天才てれびくん」音楽コーナー(MTK)にて、楽曲提供した「ちぃあわせ音頭」が放送&配信開始、ヨーロッパツアー、武蔵野市民文化会館公演(武蔵野市)1200席Sold out、World Music Festival@台湾への出演(初のアジア公演)、COTTON CLUB公演(東京丸の内)など、「民クル」ならではの民謡パフォーマンスで精力的に活動中!

——民謡クルセイダーズ(以下民クル)は、日本の民謡とラテンリズムを融合させた、「唯一無二のシン民謡」と評されています。クンビア、ビギン、ブーガルー、カリプソ、アフロ、ルンバなどダンスミュージックと、「民謡」の化学反応を追求する音楽性、活動に至った経緯を教えてください。

日本民謡と出合う前は“ワールドミュージック”や“ルーツミュージック”と呼ばれるさまざまな国の大衆音楽、民族音楽が好きで、レコードを集めたり仲間たちとバンドを組んで演奏したりしていました。2011年の東日本大震災をきっかけに、自分が暮らす日本の風土や文化のことを考えるようになった時、今までは古臭いだけの音楽だと思い込んでいた“民謡”が、コミュニティの生活の中で歌い継がれてきたワールドミュージックと同じヴァイブスを持っていることに改めて気付かされ、民謡とワールドミュージックをミックスするアイデアにつながりました。

——2019年にロンドンのワールドミュージックレーベル「Mais Um」から1stアルバムをリリースし、3度にわたりヨーロッパツアーを実施されました。海外のオーディエンスや評論家などの反響はいかがでしたか? また、言語の壁を越える民謡ミュージックの魅力についてお聞かせください。

ボーカル・フレディ塚本の伸びやかな声と、独特のコブシ回しで歌われる日本民謡のエキゾチックさと、世界中の人が楽しんでいるラテンやアフロビートとのミックスが、世界の音楽好きな人たちにも新鮮な感覚で受け入れられていると感じます。また、海外の方もすぐに歌える「お囃子」や、シンプルで親しみやすい「盆踊り」など、オーディエンスと一緒に楽しめる曲から美しいメロディーを聴かせる曲まで、ステージを通してエンターテインメントとしても充実したライブになっていると思います。

——民謡のリズムとラテンのリズムのズレが独自のグルーヴを生み出す民クルサウンドですが、土着的な日本文化を現代的なダンスミュージックにアップデートする思い、音楽性の魅力やこだわりについてお聞かせください。

民謡を聴けば聴くほど、長い歴史の中で歌い継がれながら、その時代や場所でさまざまな形に姿を変えてきた、とても生命力が強い音楽だということを思い知らされます。民謡クルセイダーズのアプローチも、その歴史の中のひとつとして“日本独自の民謡の可能性”をつないでいけたらと思います。

——今後、民クルサウンドはどのように進化していくのでしょうか? アルバムやライブなども含め、これからの活動の方向性をお聞かせください。

まずは、日本全国津々浦々どこにお邪魔しても、その土地の民謡を楽しんでいただけるようにレパートリーを増やしていきたいです。また、全国にいる素晴らしい歌い手さんやプレーヤーの方々とのコラボなど、夢は尽きません。

——今回、元ちとせさん、津軽三味線奏者の菅野優斗さんがゲスト出演しますが、それぞれについての思いをお聞かせください。

元ちとせさんとは、2018年にリリースされた「元唄(はじめうた) ~元ちとせ 奄美シマ唄集~」に収録の「豊年節」でご一緒させていただいたことを機に、何度か民クルのライブにゲストで参加していただいています。奄美民謡の歌唱をPOPSにまで昇華させた、ワンアンドオンリーな元さんの魂を揺さぶる歌と、民クルの化学反応をぜひ楽しみにしていてください。菅野さんは今回お初となりますが、若くして華々しい経歴の北海道民謡会の旗手であり、民クルとして大変光栄です。まさに北海道の大自然そのもののド迫力の三味線と民クルとで、どこまで上り詰められるか今からワクワクしています!

——今回は、民クルとの関わりも多いDJ俚謡山脈もイベントに登場します。民謡で熱く盛り上げる、札幌の夏フェスに向けての思いをお聞かせください。

民謡クルセイダーズ初の北海道公演が、肩ひじ張らずに老若男女だれもが気軽に楽しめる、今を生きる民謡フェスとなりますように!ぜひ三世代~四世代でお越しくださいますよう、心からお待ちしております! YOIYOI!

hitaruのひととき
Sound of Japan Fes
A BRAND NEW MINYO

2025 7.27[日]
札幌文化芸術劇場 hitaru
◎MINYOライブ
13:00ロビー開場 14:00客席開場
15:00開演
◎MINYOサロン
13:00開始 18:00終了
※ライブ公演時間を除く

[全席指定 税込]
一般4,000円、U25 2,000円
※MINYOサロンの飲食代は、チケット代とは別料金となります。

詳細はこちら

関連イベント
MINYOワークショップ

◎2025年7月26日[土]
13:30開場/14:00開始

● 札幌文化芸術劇場 hitaru(舞台上)
● 料金:500円
● 定員:50名(予定)
● 対象:どなたでも

民謡クルセイダーズ・ボーカルのフレディ塚本氏、リーダーでギタリストの田中克海氏を講師にお迎えし、歌って踊れる民謡の魅力をhitaruの舞台上で体験いただくワークショップ。

詳細はこちら

関連イベント
MINYOワークショップ

◎2025年7月26日[土]
13:30開場/14:00開始

● 札幌文化芸術劇場 hitaru(舞台上)
● 料金:500円
● 定員:50名(予定)
● 対象:どなたでも

民謡クルセイダーズ・ボーカルのフレディ塚本氏、リーダーでギタリストの田中克海氏を講師にお迎えし、歌って踊れる民謡の魅力をhitaruの舞台上で体験いただくワークショップ。

詳細はこちら