


札幌で生まれて半世紀以上進化を止めない名物グルメ
スパイスが効いたサラサラのスープに、大きな具材がごろり。札幌発祥のスープカレーは、地元民のみならず観光客にも大人気の、札幌・北海道を代表するご当地グルメのひとつです。
そのルーツは、1971年創業の「アジャンタ インドカリ店」で提供していた「薬膳カリィ」というのが定説です。店主が“体に良い薬膳をおいしく取り入れてほしい”という考えのもと、薬膳とスパイスを融合させた独創的な一皿を考案。その後、84年開店の「スリランカ狂我国」によって、具を丸ごと使う、辛さを細かく選べるなど、現在につながるスタイルが生み出されました。ちなみに、スープカレーという料理名の名付け親は93年開店の「マジックスパイス」で、そこから瞬く間に、一般名詞として広まりました。

スープカレーの魅力は、スパイスの香りが食欲をそそるスープ、大きくカットされた食べ応えある野菜など多々ありますが、スープの辛さやトッピングを自分好みにアレンジできることも、大きなポイント。また、熱意ある店主たちがスープの原料や具材、スパイスの使い方などに工夫を凝らすことで、店ごとの個性がキラリと光る一皿を楽しむことができます。
誕生から半世紀以上、いまなおスープカレーは進化し続けているのです。