2025
APR-MAY

4-5

1949年静岡県静岡市生まれ。東京藝術大学美術学部を経て、テレビ番組の美術制作の道に進み、「ひらけ!ポンキッキ」(フジテレビ)、「おかあさんといっしょ」(NHK)などの幼児教育番組を担当。1973年に人形美術家・デザイナーとして独立。1985年童話『マサカヤ亭奇譚』(牛若丸出版・星雲社)を出版。2000年札幌市立高等専門学校教授、2007年札幌市立大学教授に就任。2010年Asia Network Beyond Design2010 Excellent Award受賞。2015年没。

 

茨城県ひたちなか市生まれ。1981年専門学校卒業製作「幻」(16mm)から短編アニメーション制作を始める。和紙に墨で描く筆絵ならではのタッチや、にじみを生かした独特の世界観の手描きアニメーションを多数発表。NHK「みんなのうた」などのTV番組やCMのアニメを手掛けるほか、海外の映画祭での上映も多数。96年3月より札幌に移住。

2015年に66歳で亡くなったアートディレクター・望月澄人氏の回顧展を企画したのは、妻であり、自身も墨絵アニメーションのアーティストとして活躍する横須賀令子氏。
「2年前に自分の個展を行った際に、澄人さんを知る方もたくさん足を運んでくださって、『ご主人の作品展も楽しみにしています』と声をかけていただきました。札幌の中心部にあるSCARTSはアクセスが抜群で、通りすがりの人たちも気軽に作品を見てくれるような素晴らしいスペース。展示を支えるスタッフさんたちのサポートも心強かったので、『回顧展を開くなら、ぜひSCARTSで』という思いで応募しました」

テレビ番組「ひらけ!ポンキッキ」をはじめ、幼児番組の美術やセットづくり等で創作活動を行っていた望月氏の持ち味は、「シンデレラ」や「赤ずきん」などの古典的な童話にCGによる独自の解釈とエッセンスを加えた、のびのびとした空想世界。今回の回顧展には、豊かな想像力から生み出されたファンタジックな立体造形物の数々に加えて、世界的に普及しつつあったCGアートの開拓者として取り組んでいたデジタル作品も披露されます。

「澄人さんの作風をひと言でいうと、アイデアがいっぱい詰まった色彩豊かな『コレクションボックス』でしょうか。96年からは札幌市立高等専門学校に赴任して、札幌を拠点に暮らしてきましたが、庭づくりとお酒が大好きで、次から次へとアイデアが浮かぶ人でした」
現在、望月氏の没後10年を区切りに膨大な作品群と向き合いながら、SCARTSでの展示に向けての構想を練っているという横須賀氏。皆さんもその摩訶不思議な世界に触れてみませんか。

SCARTS企画公募2025

Sumitto Art
―望月澄人回顧展―

 

2025 5.31[土]-6.8[日]
11:00-19:00

 

SCARTSコート
入場無料

 

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