
書棚をフレッシュに保つために
司書が見極める“本の新陳代謝”
図書館では例年、たくさんの本を新たに購入しています。どんな本をそろえるか、来館者のニーズやトレンドを踏まえて目利きをしていくのが司書の腕の見せどころですが、一方で年数が経って役目を終え、市内図書館などに移管させる本の見極めも大切な仕事の一つになっています。
特に札幌市図書・情報館は「WORK、LIFE、ARTに特化した課題解決型図書館」がコンセプトでもあるため、定期的な“本の新陳代謝”は欠かせません。
難しいのは、普遍的に読み継がれている名著、教科書的な立ち位置の定番の一冊、特定のジャンルを学ぶ際には一度は目を通しておきたい参考書など、出版年が古くても外せないケースがあること。そのために司書はあらゆる背景を考慮しつつ、限られた書棚のスペースに収める本を厳選しているのです。
実はこの作業、「新刊書の選定よりも難しい」と話す司書も。こうしたたゆまぬ努力の成果として、図書館は今日もフレッシュな状態でオープンしています。
- 札幌市図書・情報館 COLUMN
バックナンバー -
- 2025|6-7 1階奥の「ライブラリーカウンター」
- 2025|4-5 無料で使える「ミーティングルーム」
- 2025|2-3 用途に合わせて[予約席]の活用を!
- 2024|12-1 「面出し」で本の魅力をアピール
- 2024|10-11 丹精込めた「選書」で棚づくり
- 2024|8-9 リサーチなら司書におまかせ!
- 2024|6-7 司書が見極める“本の新陳代謝”
- 2024|4-5 興味が深まる“知のかけら”
- 2024|2-3 “知のひらめき”で思わぬ出合いを
- 2023|12-1 オンラインミーティングに対応
- 2023|10-11 新しい図書・情報館が始まります
- 2023|8-9 ひとに寄り添う本の並べ方
- 2023|6-7 入りたくなる空間の秘密