Ｕ25世代に向けて、同世代の片庭向日葵さんが札幌市内のアート施設の魅力や楽しみ方をご案内！ 最終回は、閑静な住宅地に立つ「本郷新記念札幌彫刻美術館」に伺いました。
本館では現在、本郷新が残した言葉を切り口にしたコレクション展「かく語りき本郷新『彫刻は詩の塊だ！』」を開催中。企画・展示を担当した学芸員の梅村尚幸さんが案内してくれました。

「本郷新はとても理論派な彫刻家で、文章表現にも長けていました。今回は当館にある３０００超の記事スクラップを『彫刻と人体』『平和への想い』など６つのテーマで整理し、言葉と一緒に、テーマに合わせた彫刻を鑑賞してもらおうという試みです」と梅村さん。片庭さんは添えられた文章を読みながら、「言葉があることで、ただ彫刻を鑑賞するよりも、より作品に近づける感じがします。言葉一つでこんなに印象が違うんですね」と感心しきり。「新しい彫刻の楽しみ方に出会えた気がします」。

続いて向かった本館隣の記念館で、巨大な石膏原型の迫力と緻密な造作に驚く片庭さん。「今回もそうですけど、札幌市のアート施設を巡るたびに、自分の世界が広がるのを感じました。また足を運びたいなって思うところばかりで、とても楽しかったです。この１年間、貴重な体験をさせていただき、本当にありがとうございました！」