地元バレエダンサーに聞く
札幌文化芸術劇場 hitaru〈ヒタル〉が、地元のバレエ団体、
実演芸術家などの協力を得て、当劇場を舞台とした
バレエを創造・発信する「hitaru バレエプロジェクト」。
今回は魔法の国の女王※役の内、
唯一の北海道出身者である佐々木麻菜氏に
公演への意気込みや見どころを伺いました。
※従来「金平糖の精」と呼ばれている役につき、
本公演では「魔法の国の女王」として登場します。
佐々木麻菜
◎魔法の国の女王役(12月9日昼出演) 元ブリヤート国立オペラ・バレエ劇場ファーストソリスト。4歳からバレエを始め、2011年ボリショイバレエアカデミーへ留学。2013年第26回こうべ全国洋舞コンクール女性ジュニア1部1位、2014年第71回東京新聞全国バレエコンクールバレエ第1部2位、2018年モンゴル国際バレエコンクール女性シニア部門金メダルほか受賞多数。現在、エスバレエスタヂオ所属。
―オーディションの感想をお聞かせください。
地元で知っている方々が多く、緊張感にあふれたオーディションというより、落ち着いて実力を出せる雰囲気がありました。
―合格を知ったときはいかがでしたか?
率直にすごくうれしかったですね。hitaruで踊れるというのもありますし、千田雅子先生の演出作品に関わらせていただく喜びは大きいです。
―稽古の様子はいかがですか?
今回は今まで踊ってきたロシアスタイルとは全く違うので、最初はどうなることかと心配しましたが、逆に学ぶことが多く、これから表現の幅が広がっていくだろうと感じています。
―「くるみ割り人形」の魅力を教えてください。
「くるみ割り人形」は、12月になると世界各国で公演が行われ、冬の訪れを感じさせてくれる演目です。大人も子どもも楽しめる、分かりやすいストーリー構成が魅力だと思っています。ロシアで踊っていたころに初めて主役をいただいたのが「くるみ割り人形」なので、私にとってとても思い入れのある作品です。
―ご自身の役どころや注目ポイントは?
今回は、魔法の国の女王というひと味違った役柄。今まではどちらかというとチャーミングな役柄を踊ることが多かったのですが、少し大人っぽく、女王のように自信満々に踊りたいと思います。
―本番に向けての意気込みをお聞かせください。
一体感が生まれるように、自分よがりにならない演技を心がけ、プロジェクトに関わるたくさんの人と力を合わせて、より良い公演になるように努力していきたいと思います。
―バレエダンサーとして大切にしていることは?
伝統的なバレエの基礎など、学んできた踊りのスタイルを大切にし、自分の長所と短所を見失わないように心がけています。
―地元の関係者の協力により行われる「hitaruバレエプロジェクト」についての思いは?
多くの方々が集まって地域を挙げて行われるプロジェクトで、この舞台には本当にたくさんの人の思いが込められていると思いますし、私もその力になれるよう頑張りたいです。
―読者の皆さんへメッセージをお願いします。
バレエは、言葉がなくても伝わる舞台芸術。初めて見る方にも楽しんでいただける作品になると思いますので、ぜひ劇場に足をお運びください。
HTB on ライン劇場(hod)
hitaru バレエプロジェクト
「くるみ割り人形〈全幕〉
オンライン配信」
販売期間:
2023年12月23日[土]10:00から
2024年2月29日[木]23:59
内容:12月9日[土]昼公演のオンライン配信
視聴期間:購入時から15日間視聴可能
視聴料:2,000円〈税込〉
◉お問い合わせ|札幌市民交流プラザ劇場事業課
TEL 011-271-1950(9:00-17:00 休館日を除く)
※チケット購入方法などの詳細は後日、
公式ホームページでお知らせいたします。
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